社長は孤独な職業です。腹を割って話せる相手は、なかなか・・・・・。

社長は孤独な職業です。

 

取引先や銀行、従業員にさえも、本音で腹を割って話すのは難しいといえます。

 

愚痴を言ってしまえば

 

 

取引先に資金繰りの愚痴を(うっかり)言ってしまえば、取引先の担当者は「この会社大丈夫か」、「資金繰りが危なそうだから、納品前に少しくらい払ってもらったほうが安全かも」と思うかもしれません。

 

銀行に業績不振の愚痴を言えば、「この会社、先行き暗いかも、ちょっと危険かもしれない。追加融資は止めておいたほうが無難だな」と思うかもしれません。

 

従業員に同じように言えば、「給料や残業代、ちゃんと払ってくれるかな」と心配するかもしれません。

 

 

悩み事を話すことで、悩み事をはっきりと把握できる。

 

悩み事を話すだけでは、すぐに解決はしないかもしれません。

 

しかし、悩み事を自分の頭で整理して、人に話すというプロセスを経ることによって、悩みそのものを客観視することが可能になります。

 

どんな悩み事でも、一番の解決のカギを持っているのは悩んでいる当事者です。

 

相談された人は、経営の悩み事について経営者から相談を受けても、実際の数値を見せてもらえなければ、的確なアドバイスをするのは難しいでしょう。

 

しかし、経営者がある人に数値まで見せて、相談できるのは、よほど信頼できる人に限られます。

 

つまり、信頼できる人であり、かつ、経営に詳しい人、かつ、その人固有の状況を知る人でない限り、的確なアドバイスは困難ではないでしょうか。

 

悩み事をペラペラ喋られても困りますし、その経営者が属する業界のこと、会社を取り巻く環境、家族関係まで理解していないと的確なアドバイスも難しいでしょう。

 

3拍子もそろった人は、かなり限定されます。

 

経営者が知人、友人に相談することに意味があるとすれば、話すことによって自分の悩みを可視化することと、ストレスを解消するということではないでしょうか。

 

悩み事をしっかりと聞いてくれる人がいれば

 

そんな時に経営者の良き相談相手の候補となるのが税理士ではないでしょうか。

 

税理士であれば会社のことはよく分かっていますし、確定申告で社長さんの家族のこともある程度把握しています。また、職業柄、口は堅いですし、守秘義務があります。

 

つまり、3つの条件をクリアしています。

 

普段から顧問税理士とコミュニケーションを密にとっていれば、税理士も悩み事について、親身に相談に乗りやすいというものです。

 

何も会社経営に限らず、子供(孫)の進学のこと、家庭内のことなど、税理士に気軽に相談できれば、解決しないまでも、心の負担は随分と軽くなるのではないでしょうか。

 

事業承継や贈与・相続には思想が必要

 

また、当座の会社の事業だけでなく、事業承継といった将来の会社の在り方を議論するときには、経営者自身の思想、哲学が必要になります。

 

つまり、後継者をどうするか、(お子さんが複数いるのなら、どのお子さんに承継させるのか)、あるいは会社自体の株式を第三者に売却し、その資金を老後の資金にするのか、あるいは会社を清算するのか・・・・。

 

考えれば考えるほど、考える範囲が相当な広がりを見せます。

 

しかしながら、この際に大事なのは、どうすれば税金の負担が軽くなるかということだけではなく、どう承継していけば自分たちのみならず、将来世代の家族が幸福になるかをトータルに考えることです。

税額を低く抑えることは大切ではありますが、その後の承継された方の人生が幸福であることがもっと大切です。

 

税金は考えなければならないことではありますが、それに拘り過ぎて、もっと大切な人生の何かを置いていくようであっては、本末転倒のように思います。

 

結局、多くの選択肢の中から何を選ぶかは、その人の考え方・思想によりかなり変わってきます。

 

そして、思想を育むのは、人との対話です。

 

税理士との長期的な信頼関係、対話が重要となるわけです。

 

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今日のつぶやき

早いもので、今日で7月も終わりです。

近所の蝉も精いっぱい鳴いていて気持ちがいいくらいです。

まさに盛夏といった感じです。

先日壊れた部屋のエアコンの修理が本日、完了しました。

これでやっと、熟睡できます!

ありがとう、電気屋さん。

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