銀行が嫌がる決算書の科目を知ってますか?

今回は、事業主・経営者が最も関心を持つ資金繰りについて、銀行目線で確認していきたいと思います。

 

 

融資をお願いしに銀行に行く際、試算表・決算書を持っていくと思いますが、銀行の担当者が嫌がる勘定科目というものがあります。

 

 

・貸付金

 

・仮払金

 

・投資(有価証券)

 

上の三つがその代表格です。では一つずつ見て行きましょう。

 

 

・貸付金

これはもう字のごとく、経営者自身または、友人などに会社の資金を貸し付けた場合に生じる勘定科目です。

 

 

経営者であれば、自宅の購入資金や車など高額な買い物をする場合に会社から資金を拠出してもらい、購入代金に充てることもあり得ます。

 

 

貸付金 / 現預金

 

 

上のように仕訳を切って処理する訳ですが、返済していない場合にはBSに貸付金勘定が残る訳です。

 

銀行の担当者からすると、「うん??何だこれは!」となりますね。

 

 

つまり会社の資金を経営者が私用のために流用している訳ですから、

「公私混同しているな。この会社に融資してもその資金が経営者の私用で使われてしまうかもしれない。融資するのは怖いな。」と考えるのも無理ありません。

 

 

また、仮に友人の経営者に貸し付けて返済がまだな場合も、貸付金勘定がBSに残ります。

 

 

いずれにしても、会社の資金を私的に流用し、それがBSに残っているのですから銀行員の心証は良くないことに変わりありません。

 

 

・仮払金

 

 

仮払金がBSに残っているパターンとして多いのが、社長が飲食した領収書を失くしてしまい、概算で会社が社長に出金した場合です。

 

 

取引先と飲食を共にした際の領収書は交際費として落ちる訳ですが、その領収書を失くしたのなら、(銀行の心証を良くしたいのなら)潔く自腹にするのも一つです。

 

 

・投資(有価証券)

 

 

これに該当するのは、例えば取引先の会社の株式を購入した場合などです。つまり出資です。

 

 

特に、大口の取引先でお互いに株式を持ち合いして、関係性を強固にする意味合いがあります。

 

 

お互いに事業が上手くいっており、取引を継続しているのであれば問題は無いと思いますが、例えばその会社が廃業してしまった場合などは株式の購入資金は戻ってきませんので、銀行目線だと厳しい視線を受けざるを得ません。

 

 

 

また、単なる投資として上場株式を購入することもあるかも知れません。

 

 

「自己資金で購入する⇒価額が上昇して儲かった」であるなら、まだしも、「借入金で購入する⇒価額が上昇して儲かった」であっても銀行目線では決して褒められたものではありません。

 

 

借り入れして、投資するのは止めておいたほうが良いですね。

 

これは「銀行員の心証を良くして融資を受けやすくするため」でもありますが、そもそも危険ですから。

 

 

 

■つぶやき

 

日曜日は一カ月ぶりにお日様の下でテニスを半日プレーしました。

いつの間にか季節は初夏。本当に気持ち良い日でした。

やはり僕のストレス解消法は外で汗をかくことですね!

 

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