銀行融資を考える-「役員報酬の多い、少ない」を銀行はどう見る?

大企業の役員報酬が〇〇億円とか、報道されることがありますが、この「役員報酬の多い、少ない」を銀行はどう見るのでしょうか?

 

 

ここでは小規模企業を前提に書いてみます。

 

 

ひとり社長の会社(社員・株主とも社長のみ)を含め、小規模企業であれば役員報酬は概ね社長一人で決められます。(家族以外の役員がいれば、少し違いますが)

 

 

Z社・・・役員報酬1000万円  他の販管費:300万円  利益:500万円

 

W社・・・役員報酬 500万円  他の販管費:800万円  利益:500万円

 

 

この両社の決算書を見て、銀行はどういう考えを持つでしょうか。

 

 

両社ともに、役員報酬を含めた販管費内訳だけが違いますが、あとの数値は売り上げから最終利益まですべて同じと仮定します。

 

 

売上げ、粗利、営業利益、経常利益がすべて同じですが、違うのは役員報酬の額だけとなっています。

 

 

 

Z社は役員報酬をW社の倍の額を受け取っていますが、その分、販管費が少なくなっています。

 

 

W社は役員報酬を少なめにして、その分、販管費を多く使っています。

 

 

恐らく銀行はこの2つの会社の決算書を前にしたとき、「効率的な経営をしているのはZ社だな」と考えるでしょう。

 

 

同じ業務を行い、同じ最終利益を出しているにもかかわらず、それに掛かるコストがW社よりも500万円も少ないと判断するからです。

 

 

また、小規模企業ならば、役員報酬は社長の判断で変更可能ですので、いざとなればZ社は役員報酬を下げることが可能です(定期同額給与なので、実際には役員報酬の変更時期には制限がありますが)。

 

 

つまり、Z社の決算書は、会社の業績が落ち込んだとしても、改善の余地が多く残されていることを示しています。

 

 

何となれば、役員報酬を削ればいいのですから。

 

 

■今日のつぶやき

 

ウィンブルドンで大阪なおみ選手が1回戦で姿を消したようです。

 

相手のバックハンドのスライスショットに翻弄されたようですが、試合の最中で思考の整理が出来ていないようです。

 

どうして相手のスライスが上手く返せないのか、原因の発見とその対策を頭の中で整理できていれば・・・・。

 

 

テニスの試合を見ていて思うのは、「テニスプレイヤーは本当に孤独」ということです。

 

練習中はコーチにアドバイスをいくらでも求められますが、いざ試合が始まるとコーチとの会話は禁止されます。

 

確か、ジェスチャーでのアドバイスもダメだったような。

 

野球やサッカーなら試合中に仲間がいるのですが、テニスでは頼ることが出来るのは自分のみです。

 

華麗なイメージを持たれるテニスですが、試合中のメンタルは11の格闘技に近いと思っています。

 

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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”