50年物社債の発行で得をするのは、売り手、買い手のどっち?

少し前に三菱地所が50年物社債を発行し話題となりましたが、今度はJR東日本が同じ50年物社債を発行する予定との報道がありました。

 

 

国債でも最長は40年物なので、両社は長期資金を安定的に確保することが可能となり、両社の財務部はガッツポーズでしょうね。

 

 

50年先の経済動向は神のみぞ知るで、エコノミストや学者でも予測は困難な中、利率が高い低いは比較の問題とはいえ、利率の絶対値が歴史的に見て低いからです。

 

 

この50年債の利率は1.132%とのことで、総額150億円の発行額なので、一年間の利払いは約1億7,000万円となります。

 

 

この社債の買い手からすると当然お買い得だから(今後も超長期で低金利が推移すると予想)買う訳ですが、50年も資金を固定させるのを怖いと思うのは僕だけでしょうか?

 

 

今後50年にわたりインフレが来ないという予想?を基に発行され、買われた社債ですが、発行側に分があると考えるのは僕だけでしょうか?

 

 

 

それとも買う側には、そんな低利率でも買わなければならない理由があったのでしょうか。

 

 

買い手も他社の資金の運用を受託しているはずので、資金の出し手が安全性の高い発行主体を望み、その結果、低利率でも良しと考えて買い出動したのかもしれません。

 

 

著名な投資家であるジョージ・ソロスの言葉に「市場は常に間違っている」というものがあります。

 

 

“ 「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である。

市場参加者の価値判断は常に偏っており、支配的なバイアスは価格に影響を与える。

私が確かに人より優れている点は、私が間違いを認められるところです。

それが私の成功の秘密なのです。”  ( 出典:ジョージ・ソロス 名言)

 

 

 

「50年もの間、資金を預ける」

 

 

「その資金を50年運用する」

 

 

ソロスだったら、上のどちらを選ぶでしょうか?

 

 

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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”