「トヨタ・エスティマ生産終了」で感じる時代の波

僕は30代前半から10年ほどエスティマ・ルシーダに乗っていました。

 

 

なので、標記のニュースがヤフーで流れているのを見て、時代の流れというか寂しさを少し感じました。

 

 

エスティマは当時のファミリーカーとしては斬新な流線型・卵型デザインがウリで、水のしずくを横にしたようなデザインが僕は好きでした。

 

 

どちらかというと、それまでのミニバンはゴッツイタイプが主流でしたが、エスティマはそのイメージを覆し、鮮烈なイメージを消費者に与えることに成功し、大きく販売を伸ばしたのでした。

 

 

小さな子供さんがいる家庭では、おそらく一番需要があるクルマではなかったでしょうか。

 

 

トヨタのミニバンで現在一番の稼ぎ頭は、「アルファード/ヴェルファイア」ですが、この車種はエスティマとサイズが近いので、競合してしまった感あります。

 

 

 

街なかでもアルファードやヴェルファイアは、本当によく見ますし、たまにエスティマの新しいのを見ると、「おー、頑張っているな」と微笑ましくさえ思えました。

 

 

しかし、記事をさらに読んでみると、エスティマの生産終了の裏にはトヨタの販売店戦略の転換があったことが伺えます。

 

 

ゆくゆく(2020年5月に全店で全車販売予定)は、全国の販売店で全車種を販売する計画のようで、それに合わせて予め人気に陰りがあるエスティマを生産終了にしようという訳です。

 

 

もし、全国の販売店で全車種を販売するようになれば、「アルファード/ヴェルファイア」といった姉妹車そのものが意味をなさなくなります。

 

 

この一事例をもっと俯瞰して見ると、国内での新車販売が伸び悩んでいることが根本にあるのでしょう。

 

 

若者のクルマ離れ、カー・シェアリングの流れがどこまで続くかは分かりませんが、少なくても「所有」の概念が従来の大量生産、大量消費社会とはちょっと違うなと感じざるを得ません。

 

 

「クルマの所有」、「家の所有」など人はあらゆるものを所有して生きてきましたが、「モノを持つ」という概念が、「シェアする」の方向にベクトルを変えているのは間違いないようです。

 

 

最近の都心部での会議室ビジネスの流行を見ても、その一端は見て取れます。

 

 

でも、会議室を借りる、クルマを借りる、家を借りるとしても、そのモノは誰かが所有していて、その人から借りるのですから、広い意味での賃貸ビジネスが盛んになるのでしょう。(すでに盛んですが、さらに盛んになるという意味で)

 

 

トヨタのエスティマが生産終了とのニュースを読んで、つらつらと思ったことを書いてみました(笑)

 

 

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