ちょっと気になる「人様に迷惑をかけてはいけない」という言葉。

よく子供を育てる時の常とう句として「人に迷惑をかけるな」というのがあります。先日もテレビを見ていたら、母親が子供を育てていた時に、この言葉を常とう句として使っていたと語っていました。

 

昔からその言葉を聞くたびに少し違和感を感じていました。

 

その理由は、この常とう句があまりにも抽象的だからです。

 

 

まず、「人に迷惑をかけるな」の「人」とは誰を指すのでしょうか。

 

世の中の人すべてを対象にするとしたら、たぶんその言葉を守って生きていくのは無理でしょう。人間何をするにも誰かしら迷惑をかけるものです。

 

ですから、この場合の「人様」とは自分と同じ場所を共有する人であったり、同じコミュニティに属する人を指すのが恐らく正しいのでしょう。

 

また、「人に迷惑をかけるな」の「迷惑」とは何を指すのでしょうか。

 

静かにすべき公共の場で、大きな声で電話をする、飲み食いするというのは迷惑でもありますが、どちらかというと「マナーの問題」です。

 

意図的に人に「迷惑」をかけるのは論外ですので。

 

 

育てる子供の性格にもよるのでしょうが、あまりにも「人に迷惑をかけるな」を前面に出した子育てをすると、子供が周囲にばかり気を遣う委縮した性格になりそうで怖い気がします。

 

自分がやりたいことでも、周囲の反応が気になり一歩が踏み出せない、結果ばかり気になりチャレンジが出来ないなど。

 

そんな理由から、「人に迷惑をかけるな」⇒「マナーを守りなさい」にしたほうが良い気がします。

 

マナーについても、個別的・具体的に、「肘をついてご飯を食べない」、「咳をするときは口に手を当てる」、「電車に座ったら足をぶらぶらしない」とその都度、説明するほうが子供も納得感があるのではないでしょうか。

(口うるさく言うのは好きではありませんが)

 

この言葉の意味は、”はじめからそんなものだよ”、と仰る方もいるかもしれませんが・・・・ちょっと気になったので書いてみました。。

 

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