ベンチャーのスタートアップに「共同創業はアリか、ナシか」
ITを中心に若者が学生時代から起業してビジネスをスタートするパターンも増えています。
僕が若いころ(今も若い・・・つもりですが)は起業といったら、脱サラをイメージしがちで、成功を夢見た起業というよりも、どちらかというと会社の路線からはじき出されてしまった方が事業を始める印象が強いです。
もちろん、そうした中でも成功して、社会に多くの価値をもたらした方も多くいらっしゃいます。
今は、学生時代から起業してそのまま就職せずに、ビジネスを成長させる道を選んでいる若者も多いです。
日本では一般的に学生の失敗には寛容です。
ですので、起業するなら学生のうちからビジネスを始めて、経験を積んだほうが断然有利です。
仮に失敗しても、学生だからと多めに見てくれるからです。
学生が起業するときに一人で始めるのは不安だし、寂しいものです。
そこでベンチャーを立ち上げ、スタートするときに友達を誘って、「一緒に経営をしようぜ!」となります。
友達同士なので、上下関係はなく、株式の保有割合も50%-50%と全くのイーブンです。
こうした共同創業で立ち上げたベンチャーはその後、上手く回っていくのでしょうか?
僕がもしアドバイスを求められたら、「やめたほうがいい」というと思います。
ベンチャーの経営を航海に例えると、常に高波にのまれないよう一生懸命に航行している小さな船だと言えます。
常に大きなプレッシャーがかかり、安定しない経営をかじ取りするのは大変です。
しかも判断にあまり時間をかけていられません。
共同経営だと打ち合わせに時間を取られ、意思決定も足して2で割ったような中途半端なものになり、お互いにストレスがたまります。
よく「船頭は二人いらない」といいますが、小さな会社の意思決定に複数の人間がいると混乱してしまいます。
誰かが責任をもって判断していくしかありません。
従って、学生時代の友達と一緒にビジネスを始めるなら、どちらが責任者かをはっきりと決めておき、株式の保有割合も60%-40%などとして「上下関係を決めておいたほうが良い」と思います。
事業を始める時は夢に向かっている時なのでお互いに協調するのですが、経営が傾いたときや困難にぶつかったときは、どうしても衝突してしまいます。
ヒトはみんな一人一人違いますので、対等な立場だと、考えの違いが衝突を生んでしまうのです。
そうした衝突を抑止する意味でも、(立場や株式保有の)上下関係は必要になってくるのです。
経営者は№2とは全く違い、孤独なものです。
そうした孤独を引き受ける覚悟が経営者には求められるのだと思います。
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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”