投資に面白さ・スリルを期待してはいけない

たまに何かの集まりで投資の話になったりしますが、投資の話ほどベクトルが合わないものは無いと思っています。

 

 

投資と一口に言っても株式投資、株式の信用取引、FX、先物・オプション、商品先物、現物不動産投資と多岐にわたりますが、ここでは一般的な現物の株式投資の話として書いてみたいと思います。

 

 

まず、株式投資といっても、投資額とそこから得たい金額の大小、許容できるリスク、投資期間などが一致しないと、同じテーマで話していても話が噛み合いません。

 

 

ある人は、余剰資金のごく一部で投資しているので、投資期間は長期を前提にしています。また、ある人は余剰資金ほぼ全額を投資に回しているので、投資期間はおのずと短めになります。

 

 

 

 

仮に生活資金を株式投資に回すとしたら、短期に回収したいでしょうし、恐怖もあるでしょうから、ちょっとでも含み損を抱えたら、恐らくロスカットすると思います。

 

 

ただ、資金量の豊富な人が投資に有利かというとそれも一概に言えないところがあります。

 

 

資金が豊富な故にのんびりと構え、結果、ずるずると含み損を抱えることも多いからです。

 

 

また、個別銘柄の選定をして、かつ、いつ買うのかというタイミングの選定も面白かもしれませんが、パフォーマンスは決して良くありません。

 

 

結局、株式投資では銘柄とタイミングを的中させるのを諦め、毎月定額の積み立て投資で日経平均などの代表的指数連動ETFを買うのが、パフォーマンスの結果を見れば一番良いのだろうと思います。

 

 

それでも投資ですから、絶対というのは無いのですが、株式市場が成長するという前提であれば、指数連動のETFは市場そのものを買うのと同じなので、毎月一定額を買うという選択は悪くないと思うのです。

 

 

もし、仮に日本企業の業績はもう期待できない、と考えるのであれば、株式投資などせずに銀行口座に預けておけばいいのです。

 

 

ここまで株式を例にとって書きましたが、不動産の運用も似たような面があると思っています。

 

 

新たに土地を取得するとなると、その運用は難易度が上がるのですが、もし以前から保有している遊休土地があるのなら、駐車場も悪くない選択です。

(もちろん、ある程度の開発が周辺で行われていることが前提ですが)

 

 

駐車場であれば、整備する投資額が少ない、つまり資金繰りが楽だからです。

 

 

 

また、仮に建物を建てて賃貸するとなった場合に、すぐに建設に取り掛かれるので、機動性があります。

 

 

もし売却するとしても、駐車場であれば、上に建物がないので、購入側は買いやすい面があります。もし、古びた建物が立っていたりしたら、その取壊費用も考えて取得することになるので、売買交渉ではちょっとした駆け引きが出てくるものです。

 

 

ワクワク感、スリルも良いのですが、投資ではそこを期待せずに冷静に利益を確保する姿勢が大事と考えています。

 

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