税理士報酬はコストなのか、投資なのか

最近、関与先(納税者)にとって税理士に支払う報酬は、コストという認識のみなのだろうか?と訝ることがあります。

 

 

「そりゃそうだよ、税理士報酬は安いほうが良いに決まっている。税理士は、どこに頼んでも同じだから」となると、税理士にとっては厳しい状況なのですが・・・・・。

 

 

安いという値段だけが税理士を決める要因になってしまうと、報酬額は下落の一途になり、結果、税理士から提供されるサービスの質も必然的に落ちてしまいます。税理士は数をこなさないといけないですから。

 

 

一方で、キャリアを積んでいる経営者は、税理士を報酬額だけを基準に選択してしまうと、後々問題になる可能性があることもよく承知しています。

 

 

・記帳をするのか、しないのか

 

・毎月(2,3カ月に一度の)訪問があるのか

 

・ある程度の節税策を提案するのか、否か

 

・資金繰りなどの財務アドバイスがあるのか、否か

 

・経営の話を聞いてくれるのか、否か(他社の事例を踏まえて、相談に乗ってくれるの

か、  否か)

 

 

売上に比して低い報酬額だと、税理士もそれほど時間を割くのはむずかいのでどうしても、それなりのサービスになってしまいがちです。

 

 

事業のキャリアを積んで成功軌道に乗せている事業家は、その辺の事情をわき

 

 

まえていて、信頼できる税理士であると見たら、それなりの報酬を投資と思って

 

 

支払っているのです。

 

 

税理士報酬がコストであるなら、安いほうが良いのは当たり前です。

 

 

そのおカネは行ったきり帰ってこないですから。

 

 

でも、税理士報酬を投資と考えるなら、安いだけではダメで、リターンを見極め

た上で相応の額が必要になります。

 

 

 

勿論、税理士側は投資に値する税理士であることを納税者に理解して頂かない

となりません。

 

 

しかし、初見の方に報酬額の提示以上に他の税理士との違いを見せることは難

しいのが実情です。

 

 

報酬額が見た目だとすると、ヒトは見た目が9割?ですから・・・。

 

 

そうなると、安い報酬に納税者は行きがちになりますね。

 

 

納税者は、どのようなサービスを税理士が提供してくれるのか、顧問契約を結ぶ

前に(または、断る前に)確認したほうが良いでしょう。

 

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