「前進か後退かだけでなく、ナナメに進む道もある」。バックアッププランを作っておきたい。
よくマネジメントや投資に関して、「リスクは避けるべきだとか」、「リスク管理を徹底しなさい」などの言葉を聞くことがあります。
この場合のリスクは、単に「危険」を指していることが多いのです。
しかしながら、リスクの本来の意味合いは危険だけではなく、それをも含んだ「不確実性」を指すのが正しいのだと思います。
つまり、事業行動から発生する危険や行動からもたらされるリターンを旨く計測できない、計算できない場合の不確実性をいうのです。
別の言い方をすれば、危険度が100%であれば危険でしかないので、リスクは無いと考えていいと思います。
そこには不確実性はなく、危険しかない訳ですから。
つまり、リスクには危険もあるけれど、上手にコントロールすればリターンもあると考えるのがバランスの取れた考えと言えます。
こう考えるとリスクとは避けるべき、かつ、忌み嫌われるものではなく、上手に付き合うほうがお得なのです。
また、事業を行う上で大切なのは、ビジネスをスタートさせたのちも思考停止に陥ることなく、不断に内容をチェックし、ここまで採算が悪化したら事業から撤退するという、ボーダーを設定することです。
日本の大きな組織の場合、一度スタートしたものを撤退する、諦めるとなると、「誰がその責任を取るのか」となってしまい、後戻りするのが難しい場合が多いのです。
従って、事業をスタートする前にあらかじめ、「ここまでは許容するけど、ここからは容認できないので撤退するよ」と撤退ラインを決めておいた方が、いざ、業績が悪くなった時に撤退の意思決定が容易に行えます。
また、前進か後退かの2択論ではなく、第3の方法、つまりバックアッププランを予め作っておくほうがリスク管理として優れています。
バックアッププランを作っておくことで、違うルートで成功へと辿り着く可能性が残る訳です。
「前進か後退かだけでなく、ナナメに進む道もある」と別の選択肢を残しておいたほうが、事業の粘着性は高まり、成功の可能性も上がるのではないでしょうか?
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