ヨーロッパ旅行で感じた「旅の流派」
もう30年以上前になりますが一人でヨーロッパ大陸を回ったことがあります。
アエロフロート(当時のソ連のナショナルフラッグ)でモスクワ経由、ウィーン着です。
ウィーンはガチのドイツ語圏だった!
なぜ、アエロフロートかといいますと、当時のヨーロッパ方面では一番安かったのです。
渡航したのは2月でしたので、流石に寒かったのを覚えています。
シベリア上空から見たタイガや凍てついた峻麗な山々は氷の世界で、こんなところに投げ出されたらと考えただけでも文字通り「背筋が凍る」感覚でした。
まず最初に訪れたのがウィーン。
英語でどうにかなるだろうと思っていたら大間違いで、ガチのドイツ語圏でした。
中部ヨーロッパのドイツ語勢力が強固であることを知らなかったのです。
列車で移動しようと思っていたので本屋さんで「トーマスクック」の時刻表を買おうと、「本屋さんはどこにありますか」と下手な英語で聞いても、殆どの人が??で答えてくれません。
僕の英語の下手さを差し引いても、ちょっと異常なレベルです。
10人には質問したのですが、ダメでした。
「これは参った!」と最後のウィーン市民に質問して振られ、がっかりしている僕を見かねた上品そうな紳士が近づいてきて教えてくれ、ようやく本屋さんの場所が分かりました。
(東西冷戦の中、当時のウィーンはスパイ合戦の中心地。見ず知らずの人と話すことは危険であったようです。これは商社駐在員から20年後に聞いた話です。)
その後、ハンガリーの首都ブタペストやローマ、などなど回るのですがそれは小出しで書いていきます(^^)
名所・旧跡も良いけど、ヒトの方が面白い
その一連の旅で僕が痛感したのは、名所、旧跡、素晴らしい景観もいいけど、「結局、人が好きなんだな」ということでした。
2週間近くひとりで回っていたというのもありますが、「名所、旧跡、素晴らしい景観」も誰かそれを共感できる人がいて、初めて心に響くものなのだと理解したのです。
旅人にも2種類の人がいるといいます。
1つ目は、色々な観光スポットに行き景色を堪能し、世界遺産などを回り見聞を広めるというものです。
事前に本やネットで行く予定の場所について予め勉強や下調べをして、旅行で得られる見聞を最大化するのが好きなタイプです。
2つ目は、観光スポット自体にはそれほど興味を持たず、そこに住んでいるヒトや文化、風習などに興味を持つタイプです。ハードよりソフト面が好きということでしょうか。
僕は2つ目のタイプだと2週間の旅で悟ったのです。
■今日のつぶやき
今日から通常運転という方も多いでしょう。
気張らずに暖気運転からスムースに通常モードに移行できるといいですね。
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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”