一万円札のデザイン大幅変更とキャッシュレス化の同時進行で、インフレへGO!
我が国のタンス預金は、43兆円あると言われています。(2017年、第一生命経済研究所推計)
その殆どは高齢者の資産と思われますが、銀行口座ではなくタンス(ツボでも地下金庫でも)に現金を置いておくのはいかなる動機なのでしょうか。
□金融危機からタンス預金志向へ
90年代終盤から2000年代にわたって勃発した金融危機から、銀行に資金を置いておくのが怖くなったことが主因と思われます。
少し前の日経新聞によると2018年末に市中で年を越した1万円札は102兆1872億円と報道されていて、時間的ズレがあるものの市中にある1万円のおよそ42%はタンス預金と考えられます。
これは、考えてみると恐ろしいほどの現金志向といえます。
投信はテレビCMや新聞広告、銀行員の営業により認知はされていますが、市中の1万円の42%が家に隠し持たれている訳ですから、投信の販売が拡大するわけがありません。
少し前に日銀の投信残高の統計が30兆円も過大になっていたことが明らかになった訳ですが、(投信残高を100兆円と推計していたが、実際は70兆円だったことが判明)日本人の有価証券に対する距離の遠さが改めて浮き彫りになった訳です。
数年前に関東地方で洪水が起きたときに、金融機関がATMを避難所に設置したのですが、わずか2時間足らずでATMがお金で溢れてしまったという話を聞いた記憶があります。
このATMは、当座の資金を手当てできるようにと臨時で設置したものですが、いざ、稼働をしてみると、避難者が家にあったタンス預金を預けるために利用したということです。
凄い話ですね。
□キャッシュレス社会の実現と新一万円札の登場を同時に行えば、状況は劇的に変わる?
政府はオリンピックを機にキャッシュレス化を一気に進める構えですが、それと同時に1万円札を大幅に刷新(今と全く違うデザイン)したら、その動きは一気に加速すると思います。
各家庭に眠っている1万円札は居心地が悪くなり、表に(銀行口座や場合によっては証券口座)出てくるでしょう。
そうすれば、お金の循環に弾みが付きインフレにポジティブに働きます。
また、退蔵資金が表に出てくることで眠っていた資金を起こすことが出来、キャッシュレスへの動きも一段と速まるのではないでしょうか。
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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”