一発勝負のMGCでいいんじゃない。(マラソンのオリンピック代表選考)
マラソンのオリンピック代表の選考が従来の複数回のレース結果を参考に総合的に評価する方法から、一発勝負の選考へと変更されました。
具体的には、9月15日に開催される「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」によって男女各2人が選出されることになりました。
このマラソン代表の選出過程では過去に、松野明美選手が「私を選んでください」と異例のアピールをしたりと、社会的に波紋を広げたこともあります。
僕は以前から、どうせ本番のオリンピックだって一発勝負なのだから、選考レースも一発勝負でいいじゃない、と思っていました。
そういう意味で今回の日本陸連の方針変更は、歓迎すべきものと受け止めました。
どうしても複数回選考だと違うレースでの順位を比較することになるので、その行為自体が矛盾を含んでいるなと思っていました。
レースによって温度、湿気、風、コースの起伏、日差し、参加選手の傾向などが違うと、そもそも比較することが非常に困難です。
たった一度の選考レースであれば、だれでも同じ条件で戦うので言い訳は一切できません。
事前にこのレース一発でオリンピック代表を決めるとアナウンスしているので、選手間の情報格差もなく、極めて透明性が高い(これ以上ない)選考が可能です。
選手はこのレースにすべてをかける訳ですが、それはオリンピックの本番も全く同じです。
日本陸連がこうした一発勝負の選考に動いたのは、最近のマラソン界のオリンピックでの低調が直接の原因らしいのですが、理由はどうあれ、今回のこの方法は良いですね。
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