古来からの知恵:予祝(よしゅく)について考えてみた
今週の金曜日にある神社様にお参りする機会を得ました。
その参拝行事の中に「予祝」といわれる行いがあることを知り、興味を持ちました。
予祝とは、字のごとく予めお祝いをすること
よしゅく【予祝】(以下、コトバンクより)
“あらかじめ祝うこと。前祝い。”(出典 小学館)
“豊作や多産を祈って,一年間の農作業や秋の豊作を模擬実演する呪術行事。農耕儀礼の一
つとして〈予祝行事〉が行われることが多い。あらかじめ期待する結果を模擬的に表現する
と,そのとおりの結果が得られるという俗信にもとづいて行われる。小正月に集中的に行わ
れ,農耕開始の儀礼ともなっている。一種の占いを伴うこともある。庭田植(にわたう
え),繭玉(まゆだま),粟穂稗穂(あわほひえぼ),鳥追,成木(なりき)責めなど地方
色豊かなものが多い。”
(出典 株式会社平凡社/世界大百科事典 第2版)
古代人の素晴らしい知恵
古来日本では予祝という前祝が年中行事の中に組み込まれていたとのことです。
花見などはその典型で、秋の五穀豊穣を春に前もって祝うことで、秋の豊作を体感し、現実のものとしたいとする行事です。
古代から日本列島は、台風、地震などに頻繁に襲われていたはずで、古代人の不安を和ら
げ、秋の豊作への期待を育む、そして日頃の労働の疲れを癒すには、とても効果のある行事
だったのは間違いありません。
今でこそ機械化が進んだ稲作ですが、古代にはそうした機械もなく、手で1本、1本植えて
いったわけですが、苦労して植えた稲も水の管理もままならない水田ではちょっとした日照
りで枯れてしまったことも多かったことでしょう。
そうした緊張や収穫の不安を和らげ、秋の豊作を祈るには花見などは、絶好のチャンスだっ
たのだと想像します。
金曜日の参拝が、とても楽しみになってきました。
■今日のつぶやき
昨日は金曜日の参拝に備えて、美容室へ。
僕の毛はいわゆる猫毛といわれる性質で、癖がなくぺとっとするタイプです。
なので、パーマをかけないと髪の毛がまとまらないのでおカネがかかります。
いま通っている美容室には、もうかれこれ15年以上は通っています。
担当者と話しやすい、担当が変わらないというのが一番の理由です。