地銀は何処に向かうのだろうか。

僕が大学生のころ、就職先として銀行は人気の業種だった。

 

地方銀行の経営環境が厳しすぎる

 

出来れば都市銀行(現在のメガバンクの前身)、それがダメでも地方銀行に就職できれば業績は安定しているし、潰れることはなく、終身雇用なのだから一生安泰みたいな受け止め方がされていた時代だった。

 

勘のいい奴は、都市銀行に運よく入っても出世できる訳では無いのだからと、初めから地元の地方銀行に狙いを定めて就職活動をしていた。

 

地方銀行は、いわば地方の殿様で、地方の企業に対する支配力は強く、居心地がよさそう(そんなことはないのでしょうが。)なイメージだった。

 

そんな地方銀行もゼロ金利政策の影響で、経営が低空を彷徨っており先行きがかなり暗い。

 

これは余談だが、僕のビジネススクール時代のゼミ仲間の地銀行員も、「違う道を模索している」と年賀状に書いてあった。

 

そもそも現在の銀行経営が厳しいのは、企業の資金需要が乏しい、つまり、設備投資に投下した資金を回収する段階にあることが大きな理由と言える。

 

企業が更にそのおカネを投資すれば景気も良くなるだろうが、国内の人口減を見据えて内部留保を積み立てるのに余念がない。

 

戦後の高度成長期は、世間にカネが乏しい状況の中、どの企業も資金需要が旺盛で、銀行は床の間を背にして鷹揚に企業に接していればよかった。

 

 

だからこそ、高度成長期は銀行の力が強かったのである。

 

現状の厳しい経営環境に加え、地方銀行に更に追い打ちをかけるのが東京の一極集中である。

 

地方はヒトも減少し、将来の伸びしろが描けない。

 

だからであろうが、特に過疎化が進んでいる地方の銀行の株式時価総額は、相当低い。

 

金利は世界的に、上昇する可能性が高い

 

金利の話でいうと、アメリカの10年債の金利は1981年に15.7%の高値を付け、2016年に1.4%で底を付けた。

 

金利はこれから長期反騰に向かうとされているが、金利はレベルの差はあるものの、アメリカの金利が上がれば他国の金利も騰がる。

 

アメリカの10年債金利は世界経済の体温計である、と言われているが、まさにもっとも重要な経済指標なのである。

 

日銀のゼロ金利政策と他国との金利の温度差が、どこまで許容されるのだろうか。

 

アメリカの金利上昇の影響を受け日本の金利が上がることがあれば、銀行にとっては朗報だが、保有している国債の時価評価が目減りするので、両手を上げて喜ぶ訳にもいかない。

 

銀行は何処に向かうのか、これからも興味津々で注視していきたいと思っている。

 

■今日のつぶやき

今日は朝から頭がボーとしていました。

気のせいか、または、一昨日飲んだ濃いめの黒糖焼酎が残っているのか。

どうも少し風邪気味のようです。

毎年、1月の終わりごろになると風邪をひきそうになるのです。

ここで踏ん張って風邪気味で終わるようにします。

 

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