得意なこと8割、苦手なこと2割が人を成長させる
自分の好きなこと、得意なことだけしかしない
最近よく、「自分の得意なことだけを仕事にして、儲けましょう」という言葉を聞くことがあります。
わざわざ嫌いなこと、苦手なことをする必要は無く、得意なことに集中してお金を稼いで、人生をエンジョイしましょうという意味です。
こういう言葉を聞くと、人生が鮮やかな単色で染められているイメージで、きれいだけど変化がない、ちょっと物足りないなと思ってしまいます。
ある程度年齢(60歳以上)がいった人なら、それでいいのでしょうが、30代の人からそういう言葉が出ると、なんだか白けてしまいます。
自分の好きなこと、得意なことしかしないと心が固くなる
食べ物でも好きなものしか食べない、例えば「肉が好きだけど、野菜は嫌いだから食べない」では、体の栄養が偏るし、食物繊維が足りずに腸の調子が狂うかもしれません。
また、ビタミンも摂取できずに、疲れやすい体になってしまいます。
それと同じで、好きなことしかしないと心の柔軟性がなくなり、意固地になり、他者の言葉に耳を傾けなくなりがちです。
自分はその領域ではプロなので、他者の意見を聞く必要もないからです。
こうなるといけません、独善的になってしまい「裸の王様」状態です。
苦手なこと2割が謙虚さと新鮮さをもたらす
では、どうすればいいかですが、僕個人としては新しいことや苦手としていることを1割でも2割でも取り入れて新しい自分を発見することが大事だと思っています。
英語が苦手だったけど、英会話のレッスンを受けるとか、水泳が苦手だったけど、プールに通うとか。
自分の苦手とすることを意図的に取り入れて実践すれば、出来ない自分と向き合わざるを得ないし、何故できないか自問するわけです。
今得意なことでも、当初は出来なかった自分を思いだし、自然と謙虚さが出てくるでしょう。
また、自分の得意な領域で他者にレクチャーするときも、リスペクトの気持ちを失わずに済むかもしれません。
つまり、苦手なことや新しいことをすることで、他者への寛容、出来ない人への共感が進み、心が柔らかくなるのです。
その心の柔軟性は、必ず仕事にもフィードバックされ、活かされるはずです。
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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”