経営者が税理士を選ぶとき、代えるとき何を基準にすべきか
経営者が税理士を選ぶ機会は、大きく2つあります。
起業時と税理士と袂を分つとき、経営者は税理士を探す
一つは、起業し、ある程度の事業性が伴ってきた場合に税理士を必要としたときです。
もう一つは、今までお願いしていた税理士と袂を分ち、別の税理士を探すときです。
後者の場面で多く見受けられるのが、先代から現経営者に経営権をバトンタッチし、代替わりした時です。
それまでの税理士は先代と概ね同年代で、現経営者のことは子供のころから知っているとなると、大人対大人の関係になることすら難しいこともあります。
そうはいっても、代替わりしているのですから、経営者としては自分を一人前と認めてくれない税理士は目の上のタンコブ同様に映ります。
何か問題が生じて税理士に相談しても、上から目線で言われるとやりずらいこと、甚だしいとなります。
それでも始めの数年は我慢するものの、引き継いだ経営に慣れてくると、今までの税理士に不満を感じるようになってきます。
自分で探してきた税理士に顧問先を変えたほうが良いのではないかと。
経営者の方が税理士を選ぶ時に何を基準にすべきか。
経営者が税理士を選ぶ基準は様々です。
・税理士としての経験(何年税理士として働いているか)
・税理士業界以外に働いていた業界があるか(視野の広さ)
・専門性(自分の属する業界に詳しいか)
・年齢(自分より年が上だと、言いたいことが言いずらい)
・気が合う(理由はよく分からないが、話しやすい)
・HPの印象
・HPに掲載されている写真
・ブログから見て取れる人柄
・料金が安いか
・信頼できる知人から紹介された
ざっと上げただけでも、これだけあります。
勿論、人によっては、ここに挙げた理由以外で税理士を選ぶことがあると思います。
僕は不動産関係が長かったので、他の税理士に比べれば不動産については少しは詳しいと思っていますが、不動産系の経営者自身が税理士に専門知識を求めていないとなれば、他の税理士でOKな訳です。
また、会計業界以外に職歴があったほうが、経験したことがある分、視野が広く、経営についても相談に乗ってくれそうだと経営者が思えば、税理士になる前に他の業界に身を置いたことのある税理士を選ぶことも合理性があります。
ただ案外、税理士が選ばれる基準の中で、「信頼できる知人から紹介された」とともに、上位に来ているなと感じるのは、「気が合うか、ウマが合うか」だと思っています。
勿論、初めて面談して、気が合うかは分からないのですが、何となく気が合いそうだという印象で仕事に結びつくことも多いのだと感じます。
先代から経営権を承継した経営者の方で税理士を代えるか迷っているのなら、
まず、税理士事務所のHPを見てみる。
そして、興味を持ったなら実際に会って、税理士と話をしてみる。
自分の属する業界に詳しい方が良い、コンサルも希望するなら、ストレートに詳しいか否か税理士に尋ねてみると良いと思います。
税理士に会う前に、「いろいろな税理士さんとお会いしてから顧問先を決めようと思っているんですが」、とハッキリお伝えした方が、あとで断るにしても気持ちの上でも楽ですから、そう伝えましょう。
色々話をしてみて、自分の条件をクリアしているのなら、最後は、「気が合いそうか」「ウマが合うか」だけではないでしょうか。
自分が感じたファーストインプレッションも大きな判断材料です。
また、信頼できる人からの紹介もいいのですが、万一、上手くいかなかったときに紹介者との関係が微妙になるかもしれませんので、そこは留意したほうが良いと思います。
■今日のつぶやき
気が付けばもう11月最終週。
年末調整、法定調書、給与支払報告書、償却資産の申告と忙しくなります。
それが終われば、今度は確定申告。
会計事務所も繁忙期に突入です(^^;