錦織の偉大なる復活は、ウィンブルドンから!!
ATP(男子プロテニス協会)は公式サイトで、現在世界ランク9位の錦織圭が2019年の年間最終世界ランキングでトップ5以内にいる確率は33パーセント、トップ10以内にいる確率は75パーセントであると公表した。
■錦織のキャリアはBIG4との戦い
11月21日の記事でも書いたが、錦織の戦い=BIG4との戦いであった。
フェデラー、マレー、ジョコビッチ、ナダルといった稀代のプロフェッショナルと同じ時代にツアーで戦うのは刺激があるのは確かだろうが、戦績を残すという意味では不幸である。
どうしても、ある程度の大会であれば準々決勝、運が良くても準決勝ではそのうちの一人と当たってしまう。
身を削るような錦織のプレースタイルで試合を戦い抜き、準々決勝で身体能力が高くビッグサーバーであるBIG4と戦うのは容易ではない。
決して早くはないサーブでゲームを作っていかなくてはならず、その後の展開もストロークで相手を左右に振り、ボールを何往復もさせることで1ポイントを獲得するスタイルは体にかかる負荷が半端ない。
よく錦織はケガに弱いといわれているが、ぼくから言わせるとケガに弱いのではなく、それだけプレースタイルが体に酷である証左なのだ。
他の欧州勢のプレーヤーが錦織と同じプレースタイルを取れば、やはり怪我をするのではなかろうか。
そんな錦織も、来年のツアーは29歳でプレイすることになる。
決して若いとは言えないカテゴリーに入ってきたが、グランドスラムを制するチャンスが無い訳ではない。
■ズバリ、勝つとしたらウィンブルドンではないか。
その理由だが、全豪、全米のハードコートはほとんどの選手が得意としており、競合が多いこと、ビッグサーバーが有利であることなどから、難しい。
また、全米では4年前に一度決勝まで進んでおり、どうしても初めから高みを目指しがちになり、プレッシャーがかかりやすい。
また、全仏はクレーで、錦織のサーブだと余計に相手が前に入ってリターンを叩くことが出来るので、サービスキープが難しい。
クレーの持久戦では、錦織のようなストローカーに有利ではあるもののティエム、ズべレフといった若手で伸びしろの長い選手も台頭してきていること、欧州大陸独特の雰囲気からやはり欧州勢が有利であることから、全仏は難しいと予想する。
そして、ウィンブルドン。
ウィンブルドンは、ボールが滑りやすい、フットワークが難しいなど芝独特の困難さが伴うが、それは他のプレーヤーも同じこと。
むしろ、芝が苦手と言われている錦織にはプレッシャーが少ないとみている。
■錦織は日本テニス界の至宝
稀代のショットメーカーであり、溢れる才能に疑いようがない錦織は間違いなく日本テニス界の至宝。
フランスW杯後にイタリアに渡ってペルージャで圧巻のデビューを飾り、ASローマで事実上の司令塔としてローマのスクデット獲得に貢献した中田英寿が、その後の日本人選手の欧州参戦に道を開いたように、錦織のATPでの活躍が日本テニス界に与えた影響は計り知れない。
■今日のつぶやき
年賀状は書き終え、家の掃除はおおむね終了。
あとは予祝で、美味しいものを頂くだけ。
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”全てのよきことが次から次へと、あなたにやってきますように。”