FRBの利下げは、歴史のリズムか―「マーク・トウェインの言葉が胸をよぎる」

僕の好きな言葉に、「History doesn’t repeat itself, but it does rhyme.」というものがあります。

 

 

この言葉をざっくり訳すと、「歴史それ自体は、同じ繰り返しをしないが、歴史のリズムは繰り返す』という感じになります。

 

 

この言葉は、「トム・ソーヤーの冒険」で有名なマーク・トウェイン(Mark Twain)の言葉です。

 

 

放埓で屈託の無いイメージの(小学生の時に読んだきりです)作品ですが、その作者がこんな的を射た言葉を言うなんて、初めて聞いた時には胸を突かれました。

 

 

よく歴史は繰り返すといいますが、科学技術の発展で同じことは起こりようがありません。

 

 

しかし、歴史を勉強してみると、ある一定のリズム・規則性があるように感じます。

 

 

FRBは世界の経済史で、誰もやったことのない規模で量的緩和(大量に市場に資金を供給)、質的緩和(金利を低く誘導)をリーマンショック後に行いました。

 

 

 

FRBの政策はアメリカ経済を下支えし、アメリカ経済は順調に回復して出口戦略を模索、買い入れた資産(債券など)の保有額の縮小(テーパリング)に舵を切りました。

 

 

しかし、昨年秋の米中貿易戦争の勃発で株価が急落し、FRBは金利上げに切っていた舵を今年になって中立に戻したのです。

 

 

最近の貿易摩擦はさらなる金融政策をFRBに求めていて、Bloomberg(620 12:21 JST)は、「パウエルFRB議長は19日、従来の政策を大幅に転換し、早ければ来月にも利下げに踏み切る可能性に扉を開いた。」と報道し、早ければ7月にも再利下げを行う模様です。

 

 

最近のFX市場では、米ドルの短期金利が下がることを見越し、相対取引の円は相対的に上がり、円高になっています。

 

 

そうした動きを受けて、ここ数日、ゴールドの動きが活発です。

 

 

ドルとゴールドは逆相関の動きをすると言われます。

 

 

米ドルは基軸通貨、ゴールドは実物資産の代表格で、シーソーのように片方が上がれば片方が下がります。

 

 

 

ドルが下がれば、そこにあった資金はゴールドに流れ、価格が上昇するのが(過去の)パターンです。

 

 

FRBは、「歴史という作家」から割り当てられた役をどうこなし、どんなセリフを発するのでしょうか。

 

 

歴史のリズムからすると、ある程度の想像は出来るのですが・・・・。

 

 

■つぶやき

 

ここ1週間ほど、少し夏バテ気味です。

 

湿気と暑さになれる準備段階といった感じです。

 

クーラーをつけると体がだるくなるので、我慢できるまで使わない主義なのですが、やせ我慢もまた、体に宜しくない。

 

本当は軽くジョギングなどして、代謝を上げるのが一番ですね!!

 

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