型にはまることは悪いことではない。自由は意外とシンドイ。

「型にはまるな」、「自分の個性を生かせ」、「自分らしく」などとその人の持ち味

を、仕事に生かして他の人との違いを出せと言われます。

 

 

でも、自分の持ち味を意図的に生かすのは、かなり難しいと思っています。

 

 

スポーツであれ、仕事であれ、芸能であれ、長い間に積み上げられた基本的手法があり、それを壊して前に進むのはかなりのパワーと才能が必要です。

 

 

本当に型にはまるのはいけないことなのかと疑う自分がいます。

 

 

能、歌舞伎などの伝統芸能は、所作、せりふ回しなどに型があり、それを習得することに幼少のころから長い年月を要します。

 

 

そのやり方・型になったのは、そうなる必要があったからで簡単に覆すことが出来ないのは明白です。

 

 

仕事であれば業界ごとの暗黙のルール、会社であればその会社のカルチャーがあるでしょうし、いずれにしても、それらの型を守らないと単なる異端児で終わってしまいます。

 

 

 

 

「型なし」という言葉がありますが、年月を経て積み重ねられた「型」を無視した無謀なやり方を、こう呼ぶのではないかと。

 

 

また、当然のことながら型には型の良いところがあります。

 

・それを真似ることで効率的に先人たちが築いた手法を学ぶことが出来る。

 

・オリジナルを考える前に型にはまることで、不要な回り道をしないで済む。

 

・時間とお金が節約できる。

 

・オリジナルを求めて迷走しても、戻るべき型があれば、切り返しが可能である。

 

 

こう書くと今までの踏襲を認めて、新しい手法を認めない頑固者的な見方をされるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

 

自由に何をしても良いと言われると人間困るものです。

 

 

会社であれば自分の仕事は決まっており、どういう仕事をしようかと悩む余地はありません。

 

 

それと同じで、どんなやり方をしてもいいよと言われたら、案外とシンドイと感じることでしょう。

 

 

自由を使いこなす、型から逃れて自分のオリジナルを出すというのは、思ったよりも大変で時間のかかるものです。

 

 

・型を習得する。

 

・型の習得を完了したら、オリジナルを目指す。

 

というのが一番の近道なのでしょう。

 

 

でも、オリジナルというのは出そうと思わなくても出てしまうものなので、自分、自分、オリジナル、オリジナルと前のめりにならなくても、型の習得で十分な気がします、笑。

 

*******************************

当務所は、 “ 個人事業主、小規模企業の良き伴走者 “ として、すべてのクライアントさまが成長することを支援していきます!!