女子ゴルフの黄金世代の種をまいたのは、やはりあの選手だった
女子ゴルフの渋野日向子選手が初出場で衝撃的な全英オープン優勝を飾りましたが、一部で報じられている通り、彼女の世代は才能豊かな選手が目白押しです。
勝みなみ選手は15歳で国内ツアーを優勝していますし、畑岡奈紗選手は米ツアーで既に3勝を挙げています。
大里桃子選手はは、昨年ツアー初優勝していますし、河本結選手は今年3月にツアー初勝利を挙げ、国内の賞金ランキングでも上位につけています。
彼女らには共通のアイドルがいます。
元世界ランキング1位の宮里藍さんです。
史上初の高校生プロゴルファーとなった彼女は国内の大会で大活躍、その後
USLPGA(アメリカ)ツアーに挑戦した女子ゴルフ界のスターです。
その宮里藍さんに憧れてゴルフを始めて、世界を目指してきたのが渋野日向子選手たちの黄金世代です。
■他のスポーツに目を向ければ、やはり似たような構図が
男子サッカーも今や、外国でプレーするのは当たり前の時代ですが、彼らの前には偉大な先駆者がやはりいました。
中田英寿さんです。
野球でも、メジャーに挑戦し活躍する選手がどんどん出てきましたが、その道筋を作ったのは、野茂英雄さんです。
野茂さんがメジャーに行くときは、日本球界からは殆ど異端児扱いだったと記憶しています。
卓球界は今や大盛り上がりで、若い意気の良い選手がどんどん出てきていますが、そのトップを走ってきたのは福原愛さんでした。
どんな分野であれ、その国の人がすぐに結果を出せるほど甘い世界(ビジネスであれスポーツであれ)は無いと思っています。
だからこそ、初めの一人が成功するまでの道のりは長く険しいのです。
サッカーでいえば、東洋の端の国から来た、ろくに外国語も話せない(だろう)若者にパスなど出してくれません。
パスが回ってこなければボールに触れないので、どんな天才でもお手上げになり帰国を余儀なくされます。
でも、中田英寿さんは違ったのです。
最初のペルージャ(イタリアリーグ)の入団会見で、イタリア語で会見に応じたのが彼の成功の8割だったと思っています。
「こいつはイタリアが喋れるのか」、となればチームメイトは練習中でも練習後でも扱いが違ってきます。
人間的な信頼関係が出来上がれば、試合中にも当てにされるのでパスが回ってくるので、活躍できる訳です。
中田選手の後に続いて海外に出た選手がすべて成功したわけではありませんが、日本人が立派に活躍しているのを見れば、他のリーグの選手(監督)も日本人選手に失礼な態度をとることは減るので、結果的に活躍の可能性は高まった訳です。
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