“炭鉱のカナリア” は、危険を察知したのか?
先週末のNYのマーケットは、欧州の景気減速に対する懸念から株価が下落し、債券が買われました。
これにより、米債券市場では長期金利が一段と低下して、ついに、10年債券の利回りが3カ月物を下回る「金利の長短逆転」つまり逆イールドが発生したのです。
この10年債と3カ月物の逆イールドは、あのリーマンショック前の2007年以降で初めてとなるもので、逆イールドはリセッション(景気後退)の前兆としてマーケット関係者の間では、広く考えられています。
この逆イールドが発生したことで先行き不安が広がり、さらに株価が一段安となったと考えられます。
本日の東京マーケットの日経平均は、先週末のNYの下げに引きずられ702円安の20,924円(午後1時39分)と大幅に値を崩しました。
炭鉱のカナリアという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「いわゆる炭鉱のカナリアは、炭鉱においてしばしば発生するメタンや一酸化炭素といった窒息ガスや毒ガス早期発見のための警報として使用された。本種はつねにさえずっているので、異常発生に先駆けまずは鳴き声が止む。」(ウィキペディア)とされていて、マーケット関係者は「炭鉱のカナリア」といえばこの逆イールドを思い浮かべる人も多いのです。
今回の下落はパウエルFRB議長の利上げ停止、資産圧縮停止を材料に上がっていた株価がその発表により下落したともいえます。(噂で買い、事実で売る)
今回の株価下落が更に深刻なものとなるのであれば、その下落は「再度の利下げ」をマーケットがFRBに催促しているとも考えられ、場合によっては「再度の利下げ」もあり得るのではないでしょうか?
■今日のつぶやき
金曜日のうららかを通り越した暑いくらいの気温から、土曜日にはまた冬に逆戻り。
天候はいったりきたりですが、近所の半野良グループは、春を先取りして、鳴きまくっています。
ネコちゃんにとっては、春はしっかり到来しているようです。
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